学会概要 -学会歴史-

学会歴史

「西日本泌尿器科」の歴史・沿革

本学会は、1949年(昭和24年)に、富川梁次九大泌尿器科第2代教授、樋口謙太郎 九大皮膚科第3代教授の尽力によって、皮膚科泌尿器科合同学会である「西日本皮膚科泌尿器科連合地方会」として発足致しました。その後皮泌分離の流れを受けて、1966年に「日本泌尿器科学会西日本連合地方会」、1978年には「日本泌尿器科学会西日本支部」と名称を変え、2012年に「西日本泌尿器科学会」として独立した学会となりました。

設立当初は、関東を中心に皮膚科泌尿器科学の学会設立が急がれていた時代であり、西日本地区にも独自の学会を設立したいという両教授の想いにより、本会の設立に至りましたが、現在では西日本地区にとどまらず、全国の多くの先生方にご入会いただき、約2,000名の会員を擁しています。

学会誌については、1933年(昭和8年)に高木 繁九大泌尿器科初代教授、皆見省吾九大皮膚科第2代教授によって発刊された「皮膚と泌尿」を前身とし、第11巻まで順調に発刊されましたが、第二次大戦時にはやむなく廃刊の憂き目を見ることとなりました。しかし大戦後、各地より再刊を熱望する声が高まり、富川九大泌尿器科第2代教授、樋口九大皮膚科第3代教授の尽力によって、1950年(昭和25年)に再刊の運びとなりました。その後、1969年(昭和44年)に「西日本泌尿器科」として分離独立して以来、2016年現在では第78巻を数えることとなります。したがって雑誌は約80年、学会については発足約60年となり、本学会は日本の泌尿器科学会の中でも有数の歴史を誇っています。

このように本学会は戦前戦後の激動の時代を乗り越え、「泌尿器科学の発展に寄与する」という目的のもと、学術集会や学会誌を通じて、基礎的研究、臨床的研究の発展および情報発信に取り組んで参りました。

                                                                  
1933年(昭和8年) 「皮膚と泌尿」発刊
1943年(昭和18年) 戦争により廃刊となる
1949年(昭和24年 西日本皮膚科泌尿器科連合地方会発足
1950年(昭和25年) 「皮膚と泌尿」再刊され、連合地方会機関誌となる
1959年(昭和34年) 組み方が縦書きより横書きとなる
1966年(昭和41年) 皮泌分離し、西日本皮泌科連合地方会より
日本泌尿器科学会西日本連合地方会となる
1969年(昭和44年) 学会分離を受け、機関誌も「西日本泌尿器科」として分離独立
1972年(昭和47年) 久留米大学重松 俊教授の基金により、重松賞制定 現在は西日本泌尿器科学会賞(重松賞)として継続
1978年(昭和53年) 学術集会名が、日本泌尿器科学会西日本総会となる
1990年(平成2年) 新表紙となり、隔月発行より月刊となる
1995年(平成7年) 雑誌の版型がB5より国際A4版となり、現在に至る
2012年(平成24年) 日本泌尿器科学会西日本支部より、西日本泌尿器科学会となる
これに従い学術集会名は、西日本泌尿器科学会総会となる
2014年(平成26年) 西日本泌尿器科学会症例報告賞制定 学会ロゴマークを制定し、表紙に導入
2019年(平成31年) 雑誌「西日本泌尿器科」が隔月発行となる
2021年(令和3年) 雑誌「西日本泌尿器科」が完全オンラインジャーナル化                                      
これに伴い、冊子は論文の抄録部分のみの掲載となる
2021年(令和3年)9月1日 学会が一般社団法人となる                                      
これに伴い、会計年度が9月~翌8月に変更された