江藤 正俊
九州大学大学院
医学研究院
泌尿器科学分野 教授
理事長挨拶
 平成29年11月の第69回西日本泌尿器科学会総会(大分大学主催)での理事会にて中川前理事長の後任として理事長を拝命いたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。本学会は、1949年(昭和24年)に富川梁次九大泌尿器科第2代教授と樋口謙太郎九大皮膚科第3代教授のご尽力で創設された「西日本皮膚科泌尿器科連合地方会」が母体となっています。1966年には皮膚科と分離し「日本泌尿器科学会西日本連合地方会」、1978年には「日本泌尿器科学会西日本支部」と名称を変更し、2012年には「西日本泌尿器科学会」として独立した学会となりました。会員は西日本地区のみならず全国の多くの先生方にもご入会いただいております。
 本学会では機関紙である「西日本泌尿器科」を発刊してきましたが、今年は80年目の節目の年になります。これほど長く続いてきたのはひとえに我々の先輩諸氏のご努力の結果であり、学術的にも教育的にも本邦における学会誌の1つとして大きな役割を果たしてきたことは言うまでもありません。私自身も医者になって最初に書いた論文は「西日本泌尿器科」の症例報告であり、最初の論文ということもあり、その内容は今でも鮮明に覚えております。このように「西日本泌尿器科」には若手医師の登竜門的な一面があります。その一方で、毎年原著論文の中から最も優れた論文に「重松賞」が送られるのですが、その受賞論文のレベルは非常に高く、本誌の学術的重要性を示すものだと思います。昨今は多くの英文誌が出版されておりますが、上述したように本誌のような和文誌の意義は決して小さくはなく、80年の歴史がある本誌を今後も継続させていくことが重要であると考えております。そのためには会員の皆様、特に若手の先生方のご協力が大事です。本誌への論文の積極的なご投稿を宜しくお願い致します。
 本学会の重要な行事に年1回秋に開催される学術集会があります。この学術集会においても「西日本泌尿器科学会」の伝統があります。できるだけ多くの理事が総会を開催できるように理事全員で協力してきた歴史があり、様々な地方を訪れることができるのも我々学会員の楽しみの1つであります。それから夫婦同伴で学会にご参加になられる先生方が多いというのも西日本の特徴であると東部や中部の先生方が驚かれておられました。また young urologist research contest (ヤングウロロジストリサーチコンテスト)といって若手医師が英語で研究発表を競い合うプログラムも西日本独自のもので、他地域の若手も積極的に参加しているようです。その一方で、新しい専門医制度がスタートして、学術集会の際に専門医更新のためのポイントを取得せねばならなくなりました。その結果、専門医更新プログラムに人が集中する一方で、学会独自のプログラムの参加者が減るといった新たな問題も起きています。新たな専門医制度はまだ始まったばかりで、新しい専攻医の地域配分など今後も様々な問題が起こることが予想されます。このような過渡期に理事長に就任致しましたが、上述した「西日本泌尿器科学会」の良き伝統を踏襲しつつ、本学会が益々発展していくように努力する所存ですので、会員の皆様方のご支援、ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
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